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岩田こどもクリニック 新型インフルエンザお知らせ


by usagi_kosodate

致死率は、0.001%


7月上旬以降に新型インフルエンザにかかった人は、全国で約431万人と推定されています。
そのうち、現時点での死亡者数は43人。
発症した人が死亡する確率、すなわち致死率は、43÷431万で、ほぼ1/10万 となります。
わずか 0.001% です。
これは、発症した人が10万人いれば、そのうち1人が死亡する病気、ということなのです。

最近は、1週間で100万人強の患者発生がありますが、先週の時点での致死率もまったく同じ0.001%でした。
患者数が大きくなればなるほど、死亡者数も急速に増えてきてはいるものの、一定の確率の範囲内にとどまっています。

今のところ、患者さんのほとんどは10歳代以下の若い年齢層が占めています。学級閉鎖も続出状態です。
これだけ患者数が増えてくると、一定の確率ながら、死亡例の報道も目につくようになってきます。
感染の主体はこどもたちなので、必然的にこどもの死亡例も目立ってきているのです。

小さい子の死亡報道を耳にするたびに本当に不安になり、心が痛みますが、確率的にはこれほど低い事象なのです。
過剰反応は避けて、冷静にこどもたちの健康状態を見守り、落ち着いて行動しましょう。
瀕死の状態のこどもたちを迅速に助けるためにも、よほどのことがない限り、時間外救急の受診はお控えくださいますよう、お願いいたします。
ワクチンは現時点では品不足状態で、各医療機関にもまったく配置されていない状況ですが、順次、生産量が増えてくる見込みです。
接種できるようになるまで、今しばらく、お待ち下さい。
# by usagi_kosodate | 2009-11-03 19:28

第1段階の優先接種対象は、基礎疾患のある方になっています。
岩田こどもクリニックでは、気管支喘息で通院中の患者さんが、これに相当します。
9月~10月に気管支喘息の継続的治療のため、受診した患者さんから、接種を開始します。
それ以外の方への接種については、追ってご案内いたしますので、もうしばらくお待ちください。

13歳未満は2回接種が必要です。
現時点ではまだ、入手可能なワクチンの本数や時期が予測できず、すぐ接種できるわけではないのですが、まず、電話でお申し込みください。
カルテと照らし合わせたのち、ワクチンが届いた時点で、ご連絡いたします。

料金は、当院での接種1回目が3600円、 当院での接種2回目は2550円 です。
(これは厚労省が決めた一律料金です。)
# by usagi_kosodate | 2009-10-30 19:59
10月17日より休日救急診療所や海浜病院内夜救診での迅速検査が中止になりました。


千葉市でも新型インフルエンザの流行は急速に拡大しつつあります。
千葉市内での患者数は第40週(9/28~10/4)に、定点あたり10.22人と大幅に増加し、国が定めた流行発生注意報基準値(定点あたり10人)を超えました。
第41週(10/5~10/11)では、前週から更に大幅に増加し、定点あたり24.09人と国が定めた流行発生警報基準値(定点あたり30人)に近づきました。

千葉市休日救急診療所や海浜病院内夜救診でも、受診される患者さんが急増し、このため、待ち時間が大変長くなっています(3時間以上となる場合もあります)。
今後は、同様に急増が予測される重症患者さんの治療が遅れてしまうことのないように、全力を尽くしていかなければなりません。
こうしたことから、判定に時間を要するインフルエンザの簡易迅速検査を当分の間行わないことになりました。
なお、医師の診察により、新型インフルエンザが疑われた場合には抗インフルエンザウイルス薬が処方されることがあります。

千葉市医師会と千葉市とで協議した結果、以上のように決定しました。
くわしくは、千葉市ホームページをご覧ください。

抗インフルエンザ薬は、発症後48時間以内に投与すれば、ほとんど重症化せずにすむとされています。
軽症の方はタイミングをみはからって、できる限り平日の昼間に受診してください。

(インフルエンザ簡易迅速検査は、発症後短時間の経過では陽性に出ない場合や、PCR検査陽性で確定診断された入院症例でも陽性とならない場合があるなど、完ぺきな検査法というわけではありません。また、インフルエンザの診断・治療に必須のものでもありません。)
# by usagi_kosodate | 2009-10-18 15:52
すでに新聞などでは、10月19日から接種可能との報道がなされましたが、もう少し遅くなる可能性が大きいと思われます。
新型インフルエンザのワクチンは供給量が少ないため、接種優先順位に従って、順番に接種することになります。
初めに医療従事者が接種し、次にそれ以外の対象者への接種が始まる予定です。

ところが、始まるまでの準備にまだまだ相当な時間がかかってしまいそうです。
国がすべてのワクチンを買ぁw)€「取って各県に分配したあと、接種医療機関を決めたり、接種対象者数の調査をしたり、接種に関する諸書式を整備したり、その他もろもろの膨大な作業が必要だそうです。
これらのことが最終決定したのが10月2日で、各地方自治体は厚労省から作業手順を聞いてきたばかりなのです。
とても10月19日に接種開始できるとは思えません。
まだ何も、具体的な動きが始まっていないからです。

一斉にマスコミで報道されたため、もうすぐワクチン接種を受けられるような誤解が生じているようです。
クリニックにも問い合わせのお電話をいただいていますが、いつから接種開始できるのか、まったくお答えできません。
11月より前にはまず接種できないでしょうし、もしかすると、年内に受けられればいいというような感じかもしれません。

このことについては、今後の千葉県または千葉市からの広報に、ご注意ください。
クリニックでも、状況がわかり次第、お知らせするつもりですので、もうしばらくお待ちください。
# by usagi_kosodate | 2009-10-04 20:39

2つのお願い

2学期が始まり、千葉市内の小・中学校から高校、大学にいたるまで、学級閉鎖が出始めています。
このあと、急に流行拡大してしまうと、社会全体がうまく機能しなくなってしまいます。
少しでも、新型インフルエンザの流行速度を遅らせるために、誰にでもできることがあります。
それは、

1、かかってしまったら、他の人にうつす心配がなくなるまで、1週間はがまんして、自宅療養してください。
2、軽症者はあわてて時間外救急などを受診せずに、日中にかかりつけ医を受診してください。

この2つです。

みんなが1、を守ると、学校でも職場でも、急速に感染が拡がらなくてすむのです。
とくに職場などでは、全員ダウンで休業という非常事態に陥らなくてすみます。いずれ皆、かかるにしても、1人ずつかかるのと、全員が一斉にかかってしまうのとでは、職場としてのダメージがまったく違ってくるでしょう。
また、感染者が増えれば、一定の割合で重症患者数も増加してくるので、入院できる病院が足りなくなってしまいます。

みんなが2、を守ると、時間外救急医療機関での混雑が少なくなります。
すると重症患者さんが早く適切な治療を受けやすくなるので、治療の手遅れによる死亡例などを出さなくてすむようになるかもしれません。

ちょっと気にかけていればできることですので、皆様のご協力をお願いいたします。
# by usagi_kosodate | 2009-09-08 20:49