7月上旬以降に新型インフルエンザにかかった人は、全国で約431万人と推定されています。
そのうち、現時点での死亡者数は43人。
発症した人が死亡する確率、すなわち致死率は、43÷431万で、ほぼ1/10万 となります。
わずか 0.001% です。
これは、発症した人が10万人いれば、そのうち1人が死亡する病気、ということなのです。
最近は、1週間で100万人強の患者発生がありますが、先週の時点での致死率もまったく同じ0.001%でした。
患者数が大きくなればなるほど、死亡者数も急速に増えてきてはいるものの、一定の確率の範囲内にとどまっています。
今のところ、患者さんのほとんどは10歳代以下の若い年齢層が占めています。学級閉鎖も続出状態です。
これだけ患者数が増えてくると、一定の確率ながら、死亡例の報道も目につくようになってきます。
感染の主体はこどもたちなので、必然的にこどもの死亡例も目立ってきているのです。
小さい子の死亡報道を耳にするたびに本当に不安になり、心が痛みますが、確率的にはこれほど低い事象なのです。
過剰反応は避けて、冷静にこどもたちの健康状態を見守り、落ち着いて行動しましょう。
瀕死の状態のこどもたちを迅速に助けるためにも、よほどのことがない限り、時間外救急の受診はお控えくださいますよう、お願いいたします。
ワクチンは現時点では品不足状態で、各医療機関にもまったく配置されていない状況ですが、順次、生産量が増えてくる見込みです。
接種できるようになるまで、今しばらく、お待ち下さい。
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by usagi_kosodate
| 2009-11-03 19:28